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DOAの思いつき

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2010年 03月 26日

GPSラリー・道という概念からの解放

コマ図というものは、ラリー愛好者の間ではそれなりに認知が進んでいるので、使ったことはなくとも存在を知っている、という方も多いかもしれません。

これに対して「GPSラリー」とは、海外ラリーで使われているGPSの使い方を参考に私たちが考案した、新しい形式のラリーナビゲーション方式です。すでに国内で小規模のテスト大会を何度か行い、運用実績も積み重ねてきました。

そもそも一般的にGPSというと=カーナビを思い浮かべる方も多いでしょう。しかしこのGPSラリーで使用する機器は、登山やパラグライダーなどで使われる実用一点張りのものです。少し前の機種までは地図の表示すらできませんでした。

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○ガーミンのe-Trexシリーズです。




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1)GPS機器で使うのはこの「Compass」画面のみです。この画面だけで、すべてのルートを走りきれます。

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2)目標のWPT(ウエイポイント:登録した次に行く地点)に対して、道路=取り付けたGPS機が正対していれば、コンパスモードの矢印はまっすぐ前を向きます。

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3)しかし、進行方向に山などの障害物があれば、とうぜん直進は不可能。目標に対してつねに直線誘導なのがGPSの特徴です。

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4)そこで迂回路を探します。コンパスモードでは進行方向に関わらず、つねに同じ方向(目指すべきWPT)を指し続けるので、こういうイメージです。

5)WPTはすぐ近くを通過するとクリアされ、すかさず次のWPTを目指しして自動的に矢印が切り替わります。こうしてWPTを順番に辿ることを「Route」といい、GPSラリーはこの組み合わせでラリールートを構成しています。

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6)しかし日本の道はそんなに単純ではありませんし、ラリーとしての醍醐味としてそれほど親切にWPTも置きません。下見の段階で難しい分岐がなければ、WPTは最小限度の数で済ませています。そこが「GPSルートファインディング」の面白さだと思ってください。

指定したWPTさえ通過すれば、どの道を選ぶかはあなたしだい。主催者の意図しないルートを切り開くことさえ可能です。このラリーでは走行距離の少ない「ベストナビゲーター」を表彰する予定です。野生のカンを養って最短距離での攻略にチャレンジしてください。

あえていえば、
「指定された道を指定されたとおり走る」のがコマ図ラリー、だとしたら
「指定された場所へ行ける道を自由に選べる」のがGPSラリー、なのです。

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●ご注意 いままでこのGPSラリーを体験したのは、私たちがテスト開催した大会に参加した方だけです。まだしばらくは「コマ図ラリーの走りをGPSのポイントに置き換えたもの」というイメージを持った方、もしくはGPSの読み方に慣れた方のほうがトラブルは少ないと思われますので、上級者向けとさせていただいています。

しかし、テスト大会でGPSもラリーも初めてという女性も見事完走しています。この新世代のラリーに挑戦したいという方はどなたでもウエルカムです。そのためにガーミン様の協力でレンタル機器もご用意しています。

紙のラリーは20世紀のもの。21世紀のラリーをぜひこの機会にご体験ください。

by doorofadventure | 2010-03-26 21:18 | ルール説明


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